【実体験】財布を忘れてPASMOのチャージがなくなり自宅に帰れなくなった話

フリーランス

ものすごく恥ずかしい体験なのですが、財布を忘れたままPASMOの残額が片道でなくなり、自宅に帰れなくなりかけたことがあります。

果たしてどのくらい需要があるのか分かりませんが、ここ数年でもっとも焦った体験だったといっても過言ではないので、PASMOを返却してデポジット料500円を手に入れて帰宅した話を書いておくことにします。

もしかしたらこの記事で1人か2人くらいは助かる人がいるかもしれないので……(笑)

何が起きたらPASMOで帰れないなんてことになるの?

本当にそうですよね。私もそう思います。

あれは何のことはない平日の朝、いつものようにPASMOを最寄り駅の改札にかざしたのですが、残額が残り少ないことには気付いていました。

片道分には足りるのですが、当時はお昼ごはんもPASMOで買っていたので、お昼のパン(焼き立て直行便/その日の気分はホイップメロンパン)とジャスミンティー500ml(セブンプレミアム)を買ったら帰りの分は少し足りないかな、くらいの残額だったんです。

でも、そのときは「帰りにチャージすればいいかな」と思い、特に気にも留めていませんでした。

通勤先の駅に着き、いつも通りに自社に到着して業務を開始。一通りの仕事をこなして迎えた12時、いつものように近所のセブンイレブンでPASMOにて昼食を購入。

もちろん、このときカバンの中に財布が入っていないことには気付いていません

帰りの交通費をチャージするための財布がないことなどつゆ知らず、セブンイレブンの焼き立て直送便に舌鼓を打って午後の仕事を再開。
順調に仕事が進み、定時上がりできそうな雰囲気が漂ってきた夕方には「帰りはデザートでも買おう」などと悠長なことを考えていました。

定時になり、無事退勤した私の頭の中は今日の夕飯とデザートでいっぱい。徒歩7分ほどの職場最寄の駅にたどり着き、いつものようにPASMOを改札にかざします。

「ピンポーン」(改札が塞がる音)

……そうでした、お昼の時点で残額がほとんどなくなっていたんでした。

そうだった、チャージしないと帰れないんだった。財布は……

財布は………

ない……?

ここでとうとう財布がないことに気が付いてしまいます。そんなはずはない、と思いカバンの中を3度は見直しましたが、何度見ても財布らしきものは入っていません。

まずどこかに忘れた可能性を考えましたが、そこで「今日は1日財布を使うシチュエーションがなかった」ということに気付きます。それでもカバンは開け閉めしているわけなので、どこかに落とした可能性を考えましたが、大きめの長財布を落としたことに気が付かないとも思えません。

そして、ふと気付きました。前日の日曜日、近所に買い物に行くために別のカバンに財布を移し変えたことに。

そういうわけで、どう頑張ってもPASMOのチャージができない状況に陥っているということをようやく確信するのでした。

でも、PASMOを通勤に使ってたなら定期なんじゃないの?

東京に転勤してきたばかりの頃は定期を使っていたんですが、途中からはチャージして普通のPASMOとしての利用しかしていなかったんです。
最初に定期を作った名残で持っていたのは定期券PASMOでしたが、実際の使い方は記名式PASMOや無記名PASMOとあまり変わりない感じですね。

というのも、当時の私は朝から営業先に直行することが多く、自社に出社するのが週に1回や2回という場合も少なくありませんでした。
営業先へ直行する場合は会社の規定で交通費が別途精算になるので、単純に定期を作ってしまうともったいないというのが定期を使っていなかった理由です。

オートチャージにしてしまえば楽だったのですが、営業に使う交通費もすべて同じPASMOだったので、いくら使ったのかが分かりにくくなるのがイヤで使っていませんでした。

というわけで、その都度必要な金額をチャージして使っていたのですが、そのせいで大変なことになってしまったというわけですね。

PASMOのチャージなしでどうやって家に帰ったの?

自宅と会社は15~20Km程の距離があり、とてもタクシーを使って気軽に帰ることができるような距離ではありません。(そんなことになったらいったい何万円請求されることやら……)

とはいえ、もう会社を出てしまっているので、今から事務所に戻って「財布を忘れてPASMOにチャージできないので帰れなくなりました。お金貸してください」なんて言えるわけもありません。

ましてや当時の私はパワハラ上司に囲まれていたので、借りを作るようなことを言いたくありません。しかも私の部署は自分を含めて4人、うち2人がパワハラ上司というハイパー地獄空間。
他部署に仲のいい同僚がいれば良かったのですが、勤めていた会社は少し特殊な環境で、同期は基本的に会社の外で仕事をしている人たちばかりでした。

当然ですが、財布がないのでキャッシュカードもなく、ATMからお金を下ろすこともできません。
モバイルSuicaに登録しようにも、クレジットカードがないので最初の設定ができません。この時ばかりはクレジットカードの番号を暗記しておくんだったと本気で思いました。

昔のカード番号は覚えていたんですが、このときちょうど海外からの不正利用のせいでカードを再発行して、番号が変わったばかりだったんですよね……

一応、他にもいろいろ考えました。所持品の中ですぐ換金できるようなものを中古ショップに売れば片道の切符代くらいはどうにかなるんじゃないか、とか。身分証なら社員証があるし……

でも、売れるものが何もないんですよね。ペンと手帳とおやつくらいしか入ってない。

※このときの価値がありそうな所持品

  • スマートフォン(iPhone7)
  • 記名式PASMO
  • 社員証

以上。

これは詰んだな。まさかこんな理由で帰宅困難になるなんて……

とにかくどうにかして帰らなければならないので、どうやって帰ればいいんだ!と途方に暮れながら藁にも縋る思いでいろいろと検索しました。

「PASMO 帰れない」「財布 忘れた 帰れない」「お金ない 帰る 方法」

必死感がすごいですね。

PASMOのチャージがなくなって帰れないときの解決策5つ

当時の相棒のiPhone7で必死に検索すると、解決策がいろいろと出てきました。5つほどあるので、順を追ってご紹介しています。

タクシーに乗る

前述の理由により、数万円かかるので最終手段にしたいところです。ただ、自宅がタクシー数千円で収まる距離にある方は手っ取り早くていいと思います。
タクシーは家に着いてから支払いまで待っていてくれますし、乗れば確実に自宅に連れて行ってくれるので、安全な手段のひとつです。

知人、友人に電車賃を借りる

この方法を取ることができる状況なら、電車賃だけで済むのでベストだと思います。恥を忍んでお金を借りられる相手がいて、すでに自分がひとりになってしまっている状態でなければ、翌日お礼をしてお金を返すだけなので簡単です。

誰かに迎えに来てもらう

電話で家族や友人を呼んで迎えに行くというのも手段のひとつです。私は単身で周りに家族がいないのでできませんでしたが、誰かと同居している場合はその同居人を呼んで助けてもらうことも考えられます。

友人に連絡して助けてもらうということは私も検討したのですが、なるべく誰にも迷惑をかけない方法を取りたいと思っていました。なので、これも最終手段のひとつとして考えていました。

交番に相談して電車賃を借りる

これは、言われてみればもっともです。身分証と携帯はあるので、電話番号と身分を伝えて片道の切符代を借りて後日返すというのはひとつの方法でしょう。

でも、大の大人として本当にそれでいいのだろうか?

というちっぽけなプライドによる葛藤が発生。できれば避けたい手段だなとは思っていました。

ただし、本当に困った人は警察署に駆け込みましょう。間違ってもどこかの道端で夜が明けるのを待たないようにしてください。近年は物騒な事件がたくさんあるので。

手持ちのPASMOを返却して現金を手に入れる

今回、私がとったのはこの方法です。PASMOはデポジット式なので、駅の窓口でPASMOを返還すると現金500円とチャージされている残額が戻ってきます。そのお金で片道分の切符を買って帰りました。

このとき手に入れた500円は、これまで見た中でもっとも光り輝く500円だったといっても過言ではありません。

デポジット式の記名PASMO・無記名PASMOを払い戻しする方法

PASMOの払い戻しをするためには、2つのものが必要になります。

  • 払い戻ししたいPASMO
  • 公的証明書(運転免許証、パスポート、写真付社員証など)

この2点を持って、PASMOエリアの駅や窓口に「PASMOを払い戻ししたいです」と申し出るだけです。ちなみに、私のときは登録時の携帯電話の番号を聞かれました。登録情報と一致して本人確認ができると、払い戻しを受け付けてくれるようです。

これで、デポジット分の500円とチャージ残額が現金で手元に戻ってきます。ただし、定期券付きのPASMOを払い戻す場合は、必ず定期券を購入した駅の沿線の窓口に申し出てください。(例:京王線渋谷駅で作った→京王線のどこかの駅で申し出る)
さらに、定期券付きPASMOの払い戻しは事業者ごとに定められた所定の手数料がかかります。

※詳細はPASMOの払い戻しページにて

PASMOの払いもどし|PASMO(パスモ)
お手持ちのPASMOが不要になったときは、払いもどしすることができます。また、PASMO定期券の定期券情報のみを払いもどして、記名PASMOに切り替えて引き続きご利用いただくことも可能です。

カード式のPASMOやSuicaを使うときに気をつけたいポイント4点

今回のような不幸な事故を起こさないためにどうしたらいいのか、教訓として振り返ってみました。

マメに残額を確認する

チャージ残額をマメに確認して、常に余裕のある金額を入金しておくことが大切です。
ちなみに、片道1,300円の営業先に朝から直行して財布を忘れたことにまったく気付かないまま、前日たまたま10,000円をチャージしていたためにお昼を食べて帰宅するところまでPASMOで完結できて助かったという経験もあります。

これは……まったく反省がないですね。このときは良かったものの、結果的に今回のPASMO払い戻し事件を引き起こしてしまいました。
ともあれ、オートチャージを利用していない人は多めに現金をチャージしておくのがおすすめです。

財布とは別のところに少額の現金を入れておく

アナログな方法ですが、財布とは別の場所に緊急用の現金を入れておくようにしましょう。
手元に価値のあるものがほとんど存在していないというのは恐怖でしかありません。カードケース、小物入れ、手帳、場所は自分がわかるところであればどこでもいいのですが、財布を忘れたときに使える現金を確保しておくことが重要です。

オートチャージにする

クレジットカード情報と紐づけて、オートチャージを設定しておくと安心できておすすめです。財布を忘れたときに残額がなくても、改札を通るときに自動的にチャージしてくれます。
モバイルPASMOやモバイルSuicaなどのスマートフォン端末を利用した決済の場合、充電が切れて使えなくなるリスクがありますが、カード式ならその心配はありません。

ただし、めったにないことではありますが、クレジットカードが何らかの事情で利用できない場合は同じように帰宅困難になるので注意しましょう。

モバイルPASMOやモバイルSuicaにする

私は今回の事件があったあと、最終的にiPhone7にモバイルSuicaをDLして交通系ICを完全にスマホ決済に切り替えました。スマホと財布を両方とも忘れるという状況はかなり限定されるので、リスク回避ができます。

当時モバイルPASMOがまだサービスを提供していなかったので、スマートフォン決済に切り替えるには選択肢がモバイルSuicaしかなかったのですが、便利に使っています。

モバイルSuica、マメに使っているとJREポイントも貯まるのでおすすめです。

まとめ

財布を忘れた状態でICカードに残額がなく、帰宅困難になるというのは本当に恐怖でしかありません。もしそんな状況に気付いた場合は、まず無事に帰宅する方法を考えましょう。

無事に帰宅できたら、オートチャージを設定する、モバイル端末にIC機能を移行するなどの対策をとることで、同じ事態が起きる確率を限りなく下げることができます。

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