「Webライターに興味はあるけど、何から始めればいいかわからない」——そう感じているなら、クラウドソーシングが最速の入口です。登録は10分、初案件への応募は今日中に始められます。この記事では、7年間のWebライター経験をもとに、登録から初案件獲得・ポートフォリオ整備までの全ステップを具体的な数字と一緒にお伝えします。
この記事でわかること
– クラウドソーシングでWebライターを始める5ステップの全体像
– 初心者が選ぶべきサイトと、悪質案件・低単価案件の見抜き方
– 応募通過率の現実と、初月収入のリアルなシミュレーション
クラウドソーシングでWebライターを今すぐ始める5ステップ
登録から初納品まで、やることは5つだけです。「どこから手をつければいいかわからない」という状態から抜け出すために、まずは全体の流れをつかんでください。細かいコツはそれぞれのステップで詳しく解説します。
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STEP1|クラウドソーシングサイトに登録する(10分で完了)
まずはクラウドワークスかランサーズに登録しましょう。メールアドレスがあれば10分で完了します。初心者には案件数が国内最大規模のクラウドワークスへの登録を、最初の一歩として強くおすすめします。
登録時に迷いやすいのが「本名を使うか否か」という点。ライター活動はペンネームで行うケースも多いですが、クラウドワークスの場合は本名登録が原則です。クライアントに信頼感を与えるためにも、できる限り実名で登録するのが得策といえます。
STEP2|プロフィールを徹底的に作り込む
登録したら、いきなり案件に応募するのではなくプロフィールを先に整えましょう。採用担当者がプロフィールを見るのは30秒以下。その短時間で「この人に頼みたい」と思わせる必要があります。
記載すべき項目は以下の通りです。
- 自己PR: ライターを始めた理由・得意なジャンル・対応可能な作業内容
- スキル: 使えるツール(Googleドキュメント・WordPress等)、文字数カウント経験
- 実績: ゼロの場合は「現在実績作成中。迅速・丁寧な対応を心がけています」と前向きな一文で補う
「実績がないから何も書けない」と空欄にするのが最もNGです。意欲と対応力を言葉で補えば、実績ゼロでも採用される案件は存在します。
STEP3|初案件に応募する(提案文の型を使う)
プロフィールが整ったら、いよいよ応募です。ここで多くの初心者が「何を書けばいいかわからない」と詰まります。次の型を使うと、提案文が格段にまとまります。
- 冒頭で案件名を明記し、応募の意思を示す
- 自分の関連する経験・知識を1〜2文で紹介する
- 「どのような記事を仕上げたいか」のビジョンを簡潔に述べる
- 納期・コミュニケーション面での誠実さをアピールする
- 締めは質問(「〇〇について確認させてください」等)で終わると返信率が上がる
採用される提案文と落ちる提案文の最大の違いは「クライアント目線になっているかどうか」です。「私は〇〇が得意です」という自己紹介で終わる提案文は、採用率が低い傾向にあります。
STEP4|テストライティング〜本納品をこなす
多くのクライアントは採用前にテストライティングを課します。無償のケースもありますが、有償テストを選ぶのが原則です(無償テストは搾取目的の案件に多い)。
テストライティングで意識すべきは「指示書を100%守る」こと。文字数・見出し構成・禁止ワード・語尾の統一——これらを一つでも外すと、文章の良し悪し以前に落とされます。テストライティングは文章力のテストではなく、指示通りに動けるかのテストと理解しておきましょう。
本納品時は、納品前に必ず誤字脱字チェックと文字数確認を行ってください。「確認お願いします」ではなく「納品いたします。ご確認よろしくお願いいたします」と丁寧な一言を添えると、クライアントの印象が大きく変わります。
STEP5|ポートフォリオを整えて次の案件につなげる
初案件を納品したら、すぐにポートフォリオの整備を始めましょう。ポートフォリオとは自分のライター実績をまとめた「作品集」で、次の案件応募時に提案文と一緒に提出します。
掲載できるものがない場合は、自分でサンプル記事を書いてGoogleドキュメントで公開する方法が有効です。テーマは「自分が詳しいこと」「応募したいジャンル」と一致させると、採用率アップに直結します。
初心者におすすめのクラウドソーシングサイト比較【結論:最初の1社はここ】
数あるクラウドソーシングサービスの中から、Webライター初心者が使うべきサイトに絞って比較します。「とりあえず全部登録」は管理が煩雑になるため、最初の1〜2サイトに集中するのが正解です。
クラウドワークス|案件数No.1、初心者案件も豊富
クラウドワークスは登録者数500万人超・案件数も国内最大規模で、初心者向けの「未経験歓迎」案件が常時数千件単位で掲載されています。
タスク形式(提案文不要・先着順)とプロジェクト形式(提案文あり)の両方があるため、まずはタスク形式で実績を積み、慣れてきたらプロジェクト形式に移行するという戦略が取れます。手数料率は報酬額に応じて5〜20%と変動する点は注意が必要です。
ランサーズ|品質重視のクライアントが多くステップアップに最適
ランサーズはクラウドワークスと並ぶ国内2大サービスのひとつ。登録者数はやや少ないものの、品質にこだわるクライアントが多い傾向があります。
実績が5〜10件程度ついてきたタイミングでランサーズにも登録し、単価の高い案件に挑戦していくのがおすすめの使い方です。クラウドワークスで基礎を固め、ランサーズでステップアップ——この順序が初心者にとって最も効率的なルートといえます。
Shinobiライティング|テーマ指定型で初心者が稼ぎやすい仕組み
Shinobiライティングは、テーマとキーワードが指定された記事を書くだけで報酬が発生するシステム。提案文の作成や採用審査がなく、登録審査を通過すればすぐに稼ぎ始められます。
文字単価は高くない(0.3〜0.5円程度)ものの、「とにかく最初の1円を稼ぐ・書く経験を積む」という目的なら、Shinobiライティングは最短距離の選択肢です。
最初の1案件を取るために知っておくべきリアルな数字
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「3社応募したけど全部落ちた。向いていないのかも」——この段階で諦めてしまう人が非常に多いですが、それは完全な誤解です。応募通過率の現実を数字で知っておくと、メンタルが安定します。
未経験者の応募通過率は約5〜10%が現実
未経験のWebライターがプロジェクト形式の案件に応募した場合、採用される確率は5〜10%程度と考えておくのが現実的です。
つまり、10社応募して1社受かれば上出来。20〜30社応募してようやく2〜3件採用されるイメージです。これは実力の問題ではなく、競争率の問題。人気案件には数十〜数百件の応募が集まるため、初心者が弾かれるのは構造的に起こりやすいともいえます。
落選が続いても「次をどう改善するか」に集中できる人が、最終的にWebライターとして生き残ります。
採用率を上げる改善サイクルの回し方
落ちたとき、多くの人は「また別の案件に応募しよう」と改善なしに次へ進んでしまいます。それでは採用率は上がりません。落選後は次の3点を必ず見直してください。
- プロフィール: 空欄はないか、自己PRが「私は〇〇です」で終わっていないか
- 提案文: クライアントのメリットを述べているか、文字数が短すぎないか(200字以上が目安)
- 案件選び: 「採用実績あり」のクライアントを選んでいるか、応募者数が極端に多くないか
「10社落ちたら見直しのタイミング」と決めておくと、改善サイクルが自然と回ります。
初月のリアルな収入シミュレーション(文字単価別)
初月にどの程度稼げるか、文字単価と作業時間別にまとめました。
| 文字単価 | 月10時間 | 月20時間 | 月30時間 |
|---|---|---|---|
| 0.5円 | 約2,500円 | 約5,000円 | 約7,500円 |
| 1.0円 | 約5,000円 | 約10,000円 | 約15,000円 |
| 1.5円 | 約7,500円 | 約15,000円 | 約22,500円 |
※1時間あたり500文字執筆・ハードウェア費用・税金・プラットフォーム手数料は含まず
初月に3〜5万円稼ぐのは現実的に難しく、1〜2万円を目標にスタートするのが挫折しないコツです。月10〜15時間の作業で5,000〜10,000円の収入があれば、十分に順調なスタートといえます。
悪質案件・低単価罠を見抜く選び方のポイント
クラウドソーシングには優良案件の裏側に、初心者を狙った搾取的な案件も混在しています。「せっかく時間を使ったのに手元に残ったのは数百円だった」という失敗を事前に防ぐための知識を身につけておきましょう。
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文字単価0.3円以下の案件に手を出してはいけない理由
文字単価0.3円の案件で2,000字の記事を書くと、報酬は600円。調査・執筆・修正を含めると3〜4時間はかかるため、時給換算で150〜200円という最低賃金の5分の1以下になるケースも珍しくありません。
「最初だから実績作りのために低単価でもいい」という考え方は理解できます。ただし、最低でも文字単価0.5円以上を基準にすることを強くおすすめします。0.5円でも決して高くはありませんが、時給換算で250円程度にはなり、「経験を積みながら学ぶ」コストとして許容できるラインです。
応募前に確認すべき案件の5つのチェックリスト
案件ページを開いたら、以下の5点を必ず確認してください。
- クライアントの評価スコア: 4.0以上・評価件数10件以上が目安
- 報酬形態: 文字単価か固定報酬かを確認し、修正回数に上限があるかも確認する
- 作業量の明示: 1記事あたりの文字数・キーワード数・構成の指定が明確かどうか
- 納期設定: 受注後の納期が極端に短くないか(2,000字で翌日納品は危険信号)
- 連絡頻度・方法: 質問への対応が明記されているか、過去の口コミで「連絡が取れない」という記録がないか
「報酬が高くて条件が良すぎる案件」は詐欺・情報商材勧誘の可能性があるため、即応募は禁物です。
プラットフォームの手数料を考慮した実質単価の計算方法
クラウドワークスの手数料は報酬額によって異なります。
| 月間報酬額 | 手数料率 |
|---|---|
| 20万円超 | 5% |
| 10万〜20万円 | 10% |
| 10万円以下 | 20% |
初心者の初月収入はほぼ10万円以下に収まるため、手数料20%を差し引いた実質単価で考えることが重要です。文字単価1円の案件でも、実質は0.8円。これを念頭に置いた上で案件を選んでください。
始める前に揃える環境と準備物(最低限でOK)
「何か特別な機材や資格が必要では?」と思いがちですが、Webライターの初期コストは極めて低いのが特徴です。すでに持っているものだけで始められる可能性が高いです。
必須:PCとネット環境(スマホだけは非推奨の理由)
スマホだけでもクラウドワークスへの登録・案件確認・メッセージのやり取りは可能です。しかし、2,000字以上の記事執筆・Wordファイルの納品・複数タブでの調査となると、PCなしでは作業効率が著しく下がります。
ノートPC・デスクトップいずれでも構いません。OSはWindowsでもMacでも動作します。スペックはメモリ8GB以上・SSD搭載であれば十分で、中古PCなら2〜3万円台から探せます。
あると便利:Googleドキュメント・文字数カウントツール等
すべて無料で使えるツールで十分です。
- Googleドキュメント: クライアントとの共同編集・納品に使える。Word不要
- 文字数カウンター(Web版): Googleで「文字数カウント」と検索するだけで使える
- コンテンツSEOの基礎知識: 記事の構成・検索意図の理解に役立つ
Wordを持っていない場合でも、GoogleドキュメントをWord形式でエクスポートして納品できるため、追加コストは基本的にゼロです。
スクールや教材は必要?本1冊で十分な理由
「Webライタースクール」を名乗る高額講座(10万〜30万円)が多数存在しますが、初心者がいきなり申し込む必要はありません。Webライティングの基礎はAmazonで1,000〜2,000円の書籍を1〜2冊読めば十分に習得できます。
おすすめの学習ルートは「本1冊で基礎を学ぶ→実際に書いて提出→フィードバックをもとに改善」という実践中心のサイクルです。スクールを検討するのは「実績が10件以上ついてから、明確に必要なスキルがある場合」に限定するのが賢明です。
クラウドソーシング卒業後のキャリアパスと単価アップの道筋
「始め方」だけでなく「その先」を知っておくと、モチベーションが長続きします。クラウドソーシングはあくまでスタート地点。半年〜1年後に目指すべき景色を描いておきましょう。
文字単価1円→3円→5円へのスキルアップロードマップ
単価アップは自然には起きません。求められるスキルと実績の組み合わせが変化するため、段階ごとに戦略を変える必要があります。
- 文字単価1円以下: 指示通りに書く・納期を守る・コミュニケーションの丁寧さを評価される段階
- 文字単価1〜3円: SEOの基礎知識(検索意図・キーワード設計)を習得し、「構成から提案できる」ライターを目指す。SEO内部対策の基礎を学ぶと武器になります
- 文字単価3〜5円以上: 特定ジャンルの専門性・取材経験・ディレクション経験が求められる段階
「単価を上げたい」と思ったら、まずは今の単価で求められていることを100%こなし、それ以上の価値を提供してから交渉するのが基本の順序です。
クラウドソーシング以外の仕事の取り方(SNS・直接営業)
実績が5〜10件以上になったら、クラウドソーシング以外の仕事獲得も視野に入れましょう。
- SNS(X・LinkedIn): ポートフォリオを公開し「ライターです」と発信するだけで声がかかるケースがあります
- メディア直接応募: Webメディアの運営会社がライター募集ページを設けているケースが多く、手数料なしで契約できます
※SNSでのポートフォリオ公開には、E-E-A-Tの観点から自分の専門性・経験を明確に伝えることが重要です。
クラウドソーシングの手数料(最大20%)がかからない直接契約は、同じ仕事量でも手取りが大幅に増えます。実績が積み上がったら、積極的に外部へ展開していきましょう。
※クラウドソーシング外の営業戦略・直接契約への移行ステップは、拙著「AI時代のWebライターが消耗せずに稼ぐ戦略と仕組み」の2章(クラウドソーシング攻略)に詳しく掲載しています。
クラウドソーシングでWebライターを始めるFAQ
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「始めたいけど、まだ不安が残っている」という疑問をまとめて解消します。
副業収入はいくらから確定申告が必要?
会社員の場合、副業収入(所得)が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。
ただし「収入」ではなく「所得(収入-経費)」での計算が基本です。PC購入費・書籍代・通信費など業務に使った費用は経費として差し引けます。初月から帳簿をつける習慣をつけておくと、確定申告時に慌てずに済みます。
専業主婦・学生の場合は「年間所得48万円以下」であれば基礎控除内に収まるため確定申告不要のケースが多いですが、詳細は税務署や税理士への確認を推奨します。
主婦・学生・会社員でもWebライターになれる?
なれます。ただし、属性ごとに注意点が異なります。
- 主婦: 扶養内で稼ぎたい場合は年収103万円(所得税)・130万円(社会保険)の壁を意識する
- 学生: 奨学金の種類によっては収入制限がある場合があるため確認が必要
- 会社員: 就業規則で「副業禁止」の規定がある場合は事前確認が必須。住民税の特別徴収で副業が発覚するケースもある
いずれの属性でも、スキルや文章力よりも「継続して書ける時間を確保できるか」が最大の成功要因です。
AIが普及してもWebライターの仕事はなくなる?
結論から言えば、なくなりません。ただし「何でも書ける汎用ライター」には淘汰圧がかかります。
AIが苦手とするのは次の3つです。
- 一次情報(取材・体験談・独自調査)の収集と文章への落とし込み
- 検索意図を正確に読み解く構成設計力
- クライアントの意図を汲んだ編集・ディレクション
E-E-A-Tの観点でも、Googleは「実体験に基づく情報」を評価する方向にシフトしています。AIを道具として使いこなしながら、自分の専門性や経験を掛け合わせるライターが、これからの時代に求められます。
まとめ
クラウドソーシングでWebライターを始めるステップは、①サイト登録(10分)→②プロフィール作成→③案件応募(提案文の型を活用)→④テストライティング・本納品→⑤ポートフォリオ整備、の5段階です。最初の1案件を取るまでが最大の山場ですが、通過率5〜10%は普通のことなので、落ちても改善サイクルを回し続けることが大切です。初月の収入は1〜2万円を目安に、焦らず積み上げていきましょう。
まずはクラウドワークスに登録し、プロフィールを作成するところから始めてみてください。
この記事で紹介したロードマップをさらに体系的に学びたい方へ。私が7年間のWebライター経験をもとにまとめた教材「AI時代のWebライターが消耗せずに稼ぐ戦略と仕組み」では、クラウドソーシングで0→1を達成した後に収入を伸ばし続けるための戦略——案件選び・単価交渉・クラウドソーシング卒業の具体的な手順——を詳しく解説しています。
