ランサーズは、専門知識やスキルを持ったフリーランスが自分の能力を活かして仕事を探せるオンラインのプラットフォームです。しかし、どのように初期設定を行い、良い案件を検索して提案するのかが分からず、なかなか始められないという方も多いでしょう。
本記事では、アカウントの作成から案件の検索、提案の送信、評価の受け取りまで、ランサーズをスムーズに利用するための手順を一つひとつ丁寧に解説します。
ランサーズとは
ランサーズは、フリーランスとクライアントをつなぐ、国内でも大規模なクラウドソーシングプラットフォームです。多様なスキルを持ったフリーランスが登録しており、利用者はさまざまな業界のクライアントから提供される仕事に応募することができます。
ランサーズは仕事の内容や条件を明確にした上で、双方のニーズに合ったマッチングを行えるプラットフォームです。これにより、フリーランスは自分のスキルを活かし、クライアントは必要なタスクを効率的に外注することが可能になります。
ランサーズのメリット
ランサーズには、無料で登録できる点や難易度を自分で選んで提案できる点など、さまざまなメリットがあります。ここでは、ランサーズのメリットを3つの観点から解説します。
無料で登録できる
ランサーズは無料で簡単に登録することができ、フリーランスとしての活動を始めたいと考えている人々にとってアクセスしやすいプラットフォームです。
登録費用がかからないため、初めてクラウドソーシングを利用する人や、フリーランスとしての活動を試してみたいと考えている人にとって、リスクなく始めることが可能です。
また、プロフィールの作成やスキルの登録も案内に従って入力するだけで手軽に行えるので、自分の得意分野や経験をアピールしやすい点もメリットといえます。
難易度を自分で選んで提案できる
ランサーズに登録されている仕事は難易度がさまざまなので、自分のスキルや経験に合った案件を選んで提案できます。フリーランスとして働き始めたばかりの初心者でも簡単なタスクから始められ、徐々にスキルを向上させながらより高度な仕事にチャレンジすることができます。
また、経験豊富なプロフェッショナルであれば、高難易度で報酬の高い案件に挑戦することも可能です。自分のペースで仕事を選べる柔軟性が、ランサーズを利用する大きな利点となっています。
初心者歓迎の案件もある
ランサーズには、初心者でも参加しやすい「初心者歓迎」の案件が多く存在しています。これらの案件は、特別なスキルや経験が必要ないものが多く、誰でも気軽に応募することができます。
中にはマニュアルを完備して初心者を歓迎しているクライアントもあるため、フリーランスとしての経験を積み、将来的により大きな案件に挑戦するためのきっかけになります。このように、初心者でも安心して参加できる環境が整っているため、フリーランスとして活動を始める最初の一歩を踏み出しやすくなっています。
【全8STEP】ランサーズの始め方と利用手順
それでは、実際にランサーズを始めるためにはどのような手順を踏めば良いのでしょうか。ここでは、全8ステップに分けて、ランサーズの始め方と利用手順を紹介します。
ステップ1::アカウント作成
ランサーズでフリーランスとして活動を始めるためには、まずアカウントの作成が必要です。ここからの話はランサーズへの登録が済んでいることを前提としていますので、まだ未登録の方は下記のURLから登録しておきましょう。
ランサーズのWebサイトにアクセスし、必要な情報を入力してアカウントを作成します。
メールアドレス、Google、Yahoo!JAPAN ID、Facebook、Apple IDの5種類で登録できるため、任意の方法を選択して登録を完了します。
ステップ2:プロフィール写真と基本情報の設定
プロフィール写真と基本情報の設定は、ランサーズでの活動を成功させるための重要なステップです。プロフィール写真は第一印象を左右するため、入念に作り込みましょう。
※実際のプロフィール編集画面
初めてで埋められない項目がある場合は、次の項目は最低限埋めておきましょう。
- 表示名
- キャッチフレーズ
- 自己紹介
- 主な利用用途(受注するを選択)
- 現在の職種
- 稼働状況
- 報酬額の公開設定
- 下部にある「個人情報」の欄全般
ステップ3: スキルとサービスの設定
ランサーズでは、あなたのスキルと提供するサービスを設定することができます。これにより、クライアントが求めるスキルを持っているフリーランスを効率よく見つけることができます。
スキル設定はあなたの専門性をアピールする絶好の機会であり、サービス内容を明確にすることでクライアントとのトラブルを防ぐことができます。
下記は設定の一例です。スキルの選択肢は非常に多いので、自分の持つスキルを設定しましょう。
ステップ4:ポートフォリオの作成
プロフィールを設定していくと「料金表」の欄が気になるかもしれませんが、必須ではないので、最初は無視して構いません。先にポートフォリオを作成しておきましょう。
ポートフォリオとは、過去の実績やスキルをアピールできる作品を掲載し、クライアントにアピールするための欄です。ポートフォリオはあなたの「実績」を示す重要なツールであり、クライアントがあなたを選ぶ決め手となる可能性があります。
※ポートフォリオの例
ポートフォリオに載せる作品は、プログラミングで作成した成果物やイラスト、デザイン、個人のブログなどが考えられます。職種によって異なるため、自分の職種に当てはまるものを掲載しましょう。
載せられるものがない場合は、一旦無視して構いません。
ステップ5: 案件の検索と提案
プロフィールがひと通り整ったら、いよいよ案件を探して提案します。
ランサーズで成功するためには、効果的な案件検索と魅力的な提案が不可欠です。案件検索にはランサーズ内のフィルタリング機能を活用し、自分のスキルや経験に合った案件を見つけましょう。キーワードやカテゴリ、予算範囲を指定することで、適切な案件を効率よく探すことができます。
案件応募時の提案メッセージの作成には十分な時間をかけ、クライアントのニーズを理解した上で、自分がその案件に最適なランサーである理由を明確に伝えましょう。
過去の経験やポートフォリオを引用し、具体的な提案をすることで信頼を築き、案件を獲得する確率を高めることができます。
より詳細なランサーズの提案のコツについては、下記の記事をご覧ください。
【テンプレート有】ランサーズで提案を成功させるコツを徹底解説!
Webライターの筆者の検索条件設定の例
Webライターの筆者は、「ライティング・ネーミング」の「1.0円以上」の仕事に絞って検索条件を保存していました。
- ライティング・ネーミング→ライティングの順で選択
- コンペ・タスク・プロジェクトの3つにチェック
- 3円〜3.9円、2円〜2.9円、1円〜1.9円 にチェック
- 「募集中の仕事のみ」にチェック
上記は一例であり、業種や自身の経験・スキルによって最適な検索設定は異なります。自身のレベルや興味のある仕事、優先したい条件などによって柔軟に変更してみてください。
ステップ6:仮払いの確認
ランサーズでの仕事を始める前には、必ずクライアントからの仮払いを確認する必要があります。仮払いは、クライアントが仕事の対価をランサーズに預けるプロセスであり、仕事が完了した後にランサーに仮払いされた対価がランサーズから支払われる仕組みです。
仮払いが確認できないまま仕事を始めてしまうと、報酬が支払われないリスクを背負ってしまう可能性があります。このステップは、ランサーとして安全に仕事をする上で非常に重要なので、十分に注意しましょう。
また、仕事を請ける前に「支払管理」メニューの「報酬出金管理」から口座情報の入力も忘れずに行う必要があります。
※報酬出勤管理のメニューは左側の「支払管理」を選択すると選べる
フリーランスが開設する口座は、手数料の安い楽天銀行がおすすめです。振込手数料が積み重なると大きな金額になるため、できるだけ手数料を押さえられる銀行を選びましょう。
ステップ7: 成果物の作成と納品
案件を受注したら、実際に仕事を進め、成果物を納品します。納期に合わせて慎重に作業の計画を立て、各タスクの優先順位を設定することで、スムーズな作業が可能になります。
納品時にはクライアントに対して丁寧な説明とともに成果物を送り、フィードバックを受け入れる姿勢を持つことが重要です。クライアントの要求に応え、期待以上のサービスを提供することで、信頼関係を築き、将来的な仕事につなげることができます。
ステップ8:クライアントからの評価を受け取る
ランサーズでは、クライアントからの評価がランサーの信頼度を左右します。高評価を獲得することで信頼度が高まり、認定ランサーになるための条件を満たすことができます。
中には厳しい指摘が入ることもあるかもしれませんが、クライアントからのフィードバックを真摯に受け止め、スキルの向上に努めることが重要です。
納期を守って受注した仕事を終え、高評価を得る経験を繰り返せば、ランサーズ内での評価も高まっていきます。
まずはランサーズに登録して案件を請けられる体制を整えよう
本記事では、ランサーズの登録から案件検索までのステップを詳しくご紹介してきました。ランサーズを利用することで、あなたのスキルと経験を活かし、より多くのクライアントと出会うことが可能です。
最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、ひとつずつ丁寧に準備していけば、徐々にフリーランスとしての働き方が見えてきます。まずはランサーズに登録して、案件を請けられる体制を整えましょう。
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