【リアルな実情】フリーライターの年収とは?想定モデルも併せて解説

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「フリーライターとして活動したいと思っているけれど、実際のところ年収はどのくらいなのだろう?」と疑問に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、フリーライターのリアルな年収事情を徹底解説します。初心者から上級者まで、さまざまなレベル別の想定年収モデルをご紹介し、具体的な案件獲得方法や収入アップの秘訣も併せてお伝えしていきますので、フリーライターとしてのキャリアをスタートさせたいとお考えの方はぜひご一読ください。

フリーライターの仕事とは

フリーライターとして生計を立てていきたいなら、まずはどのような仕事があるのかを知り、収入源を押さえることが大切です。ここでは、フリーライターの主な4つの仕事について解説します。

構成案の作成: Web記事の骨組み作り

構成案は、Web記事を作る上で欠かせない土台となり、読者の注意を引きつける流れや必要なポイントを整理する役割を果たします。

これは記事の設計図とも言える部分で、読者が最後まで関心を持ち続けられるよう、情報を巧みに配置する必要があります。SEOの観点からも、検索エンジンが好む構造を心掛けることが求められます。

クライアントによっては構成案が既に完成した状態で支給され、本文のみを執筆するケースもあります。

執筆作業:記事の本文を書く

構成案が完成した後は、本文を綴っていきます。Webライターとしては、多彩なテーマに対応するために広範な知識と表現力が必要です。読者の関心を引きつけ、SEO対策としても効果的なキーワード使用で内容を充実させることが大切です。

高品質な文章を書くことで、検索ランキングを上げ、読者の信頼を高めて再訪を促進することが可能です。

リライト: 既存コンテンツの再構築

新規記事作成だけでなく、公開済みのコンテンツを見直して改善するリライト作業も重要な業務です。既存の文章を更に洗練させ、読者にとってより魅力的で理解しやすい内容にするのが目的です。

SEO対策の一環として、キーワードの再配置や文章の流れを見直し、検索結果での上位表示を目指します。

取材とインタビュー:情報の深堀り

特定の案件では、取材やインタビューを経て記事を作成するケースもあります。

内容の信憑性を高め、他の記事と差別化するためには、現場訪問や関係者との対話が欠かせません。これにより、読者にとって新鮮で価値のある情報を提供し、記事の魅力を高められます。

フリーライターの年収

フリーランス協会が取りまとめた「フリーランス白書2022」によれば、回答者の年収は200万円未満が21.8%、400万円未満が29.4%と、約半数が400万円未満の年収となっています。

一方、400万円以上の年収を稼いでいる人も半数以上おり、1,000万円以上の収入がある人も8.8%います。この割合を多いと思うか少ないと思うかは人それぞれですが、働き方次第で高収入を得られる可能性は十分あると考えられます。

出典:フリーランス白書2022

実体験をもとにしたフリーライターのモデル別年収を解説

ここからは、実体験も参考にフリーライターのモデル別年収を解説します。「思ったより稼げない…」と思うかもしれませんが、初心者の期間をどれだけ短くできるかが、Webライターとしての収入を安定させるためのポイントです。

初心者フリーライターの報酬単価

初心者フリーライターとしてスタートした際、多くの人は低単価の案件からスタートすることになります。

文字単価が0.5~1.0円といった案件が主流であり、ここからスキルを磨いていくことが求められます。最初は単価にこだわりすぎず、様々なジャンルの仕事に挑戦し、実績を積むことが重要です。

とはいえ、高単価の案件を探し出す努力も必要です。経験が浅いと高単価の案件を獲得するのは難しいですが、それでも「初心者歓迎」や「マニュアル完備」といった、新人ライターでも取り組みやすい案件を探し出し、ステップアップを図ることができます。

初心者フリーライターの年収イメージ

下記は、1記事3,000文字の案件に対し、1文字0.5円と1.0円で1年間納品し続けた場合の年収イメージです。

■1文字0.5円/平均3,000文字の記事を1か月に20記事納品した場合

1記事あたり:0.5円/文字 × 3,000文字 = 1,500円

1か月あたり:1,500円/記事 × 20記事 = 30,000円

年収:30,000円×12か月=360,000円

(倍量の40記事で720,000円)

■1文字1.0円/平均3,000文字の記事を1か月に20記事納品した場合

1記事あたり:1.0円/文字 × 3,000文字 = 3,000円

1か月あたり:3,000円/記事 × 20記事 = 60,000円

年収:60,000円×12か月=720,000円

(倍量の40記事で1,440,000円)

上記のように、本業というよりは副業に近い年収になってしまいます。20記事は土日を除いて1日1記事近くを納品するイメージですが、初心者の頃は1記事書くためにも時間がかかるので、月20記事ペースでも大変と感じる人もいるでしょう。

中には5,000文字以上の案件もあるため、1記事に2日かかるケースも出てくるかもしれません。

参考までに筆者は筆が非常に速い方で、駆け出しの頃は単価の低さを補うために月60記事納品ペースで作業をしたこともありますが、さすがに1日の労働時間がとてつもないことになりました…。

中級者フリーライターの報酬単価

中級者フリーライターになると、ひと通りの執筆技術が身につき、仕事の進め方にも慣れてきます。このレベルになると、文字単価が1.0円~2.0円、場合によっては3円を超える案件も獲得できるようになるでしょう。

この頃からは、自分自身の「専門性」を確立することが重要になってきます。専門性を持つことで、その分野に特化した案件を受注しやすくなり、さらなる報酬アップが期待できます。

筆者の場合、IT分野に強いフリーライターとして活動しており、この専門性を活かしながら、必要に応じて他ジャンルの記事にも挑戦しています。

中級者フリーライターの年収イメージ

中級者では少し単価が上がるため、1記事3,000文字の案件に対して1文字1.5円と2.0円で1年間納品し続けた場合の年収イメージを見てみましょう。

■1文字1.5円/平均3,000文字の記事を1か月に30記事納品した場合

1記事あたり:1.5円/文字 × 3,000文字 = 4,500円

1か月あたり:4,500円/記事 × 30記事 = 135,000円

年収:135,000円×12か月=1,620,000円

(40記事納品すると2,160,000円)

■1文字2.0円/平均3,000文字の記事を1か月に30記事納品した場合

1記事あたり:2.0円/文字 × 3,000文字 = 6,000円

1か月あたり:6,000円/記事 × 30記事 = 180,000円

年収:180,000円×12か月=2,160,000円

(40記事納品すると2,880,000円)

上記を見ると、少しWebライターとして生計を立てられるビジョンが見えてくるのではないでしょうか。実際にはもう少し文字数が多く単価が高い案件もあるため、経験的には月収は若干上振れする可能性が高いと感じます。

1文字2.5円や3円の案件をゲットできれば、収入面ではもう少し楽になります。

上級者フリーライターの年収

上級者フリーライターとして活動する際、企業と直接契約を結ぶことで、5円以上の高単価案件を獲得するチャンスが増えます。

筆者自身、複数回にわたって3,000文字で1記事80,000円以上の案件を受注した経験があります。

記事作成のみの案件よりも、構成案の作成から携わる案件を優先的に引き受けることで、単価を上げることが可能です。さらに、取材やインタビューを実施するスキルを持っていれば、それを活かした高単価の仕事を獲得することもできます。

上級者フリーライターの年収イメージ

上級者は専門性をもって高単価で仕事をするため、1文字5円や高額な記事単価で契約するケースも多いです。例として、1文字5円のケースを見てみましょう。

■1文字5.0円/平均3,000文字の記事を1か月に30記事納品した場合

1記事あたり:5.0円/文字 × 3,000文字 = 15,000円

1か月あたり:15,000円/記事 × 30記事 = 450,000円

年収:450,000円×12か月=5,400,000円

(40記事納品すると7,200,000円)

「本当にWebライターでそんなに稼げるの?」と疑問に思うかもしれませんが、体感的に月30記事/年収500万円のラインは十分に可能です。ただ、単価が上がってくると難易度の高い仕事も多々あるので、月40記事納品するとなるとかなり大変に感じると思います。

専門性を持って仕事をしているライターなら、月60~80万稼ぐケースもそれほどめずらしくありません。

フリーライターの年収をアップさせる方法

フリーライターの年収をアップさせるためには、スキル向上と専門性の確立、収入源の多様化、作業効率アップなどが挙げられます。ここでは、年収アップのためにできる3つの工夫を紹介します。

スキルアップと専門性の向上

フリーライターの年収をアップさせるためには、まず自身のスキルアップと専門性の向上が欠かせません。執筆のスピードや文章力を高めるだけでなく、特定の分野において専門知識を深めることで、より高単価の案件を獲得しやすくなります。

IT、医療、法律など専門的な知識が必要とされる分野でのライティングスキルは単価が高くなりやすい傾向にありますが、得意・不得意によって作業スピードや記事のクオリティも変わってくるため、自身のスキルと相談して核となるジャンルを決めましょう。

また、SEOやマーケティングの知識を身に付けることで、クライアントのニーズに応える高品質なコンテンツを提供できるようになり、信頼を得やすくなります。

収入源の多様化

次に、収入源を多様化することも重要です。ライターとしての活動だけでなく、ブログ運営やアフィリエイト、オンライン講座の提供など、さまざまな収入源を持つことで、安定した収入を確保できるようになります。スキルが付いてきたと感じたら、少しずつ活動の幅を広げて行きましょう。

不定期な収入が多いフリーライターの仕事では、複数の収入源を持つことで、仕事の不安定さを補い、安定した生活を送ることが可能になります。

効率的な時間の使い方と仕事の進め方

最後に、効率的な時間の使い方と仕事の進め方を身に付けることが重要です。スケジュール管理能力を高め、無駄な時間を省き、集中して作業を進めることで、より多くの仕事をこなし、収入アップに繋げることができます。

必要に応じてタスク管理ツールを活用したり、作業環境を整えることで、効率よく仕事を進めることが可能です。

また、ライターの仕事はクリエイティブなので、根を詰めて作業をし続けるのも良くありません。適度な休息を取りながら作業を進めることで、クオリティの高い記事を生み出せます。

フリーライターとして安定した年収を築くためには

フリーライターとして安定した年収を築くためには、スキルアップや専門性の向上、収入源の多様化、効率的な時間の使い方が欠かせません。最初は低単価の案件からスタートすることになるかもしれませんが、早めにライターの仕事の流れを掴み、中級者、上級者とステップアップしていきましょう。

また、案件を安定して獲得し、少しでも高単価に引き上げるためには、フリーランスエージェントの利用もおすすめです。

エージェントを活用すると、自分のスキルに合った様々な案件を紹介してもらえるだけでなく、条件交渉などのサポートも受けられます。これにより、フリーライターとしてより安定した基盤を築き、長期にわたって活躍することが可能になるでしょう。

フリーランスエージェントについて詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

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